Wixの使用感も気になる……というわけで作ってみました。無料ですからね。結果、Jimdoの特徴も見えて面白かったのでメモしておきます。
【たぶんこういう人向け】
Wix:デザイン性の高い綺麗なギャラリーをささっと作りたい。R18を置きたい。おしゃれで動きのある、プロっぽいポートフォリオサイトが好き。絵で活動している。ページごとに印象をがらっと変えたい。
Jindo:全体に統一感のあるサイトがいい。気軽に更新できるブログがほしい。PC、タブレット、モバイル端末の全てからサイトの編集をしたい。
【共通してできること】
・検索避け:どっちも調べればすぐ適用できる。とくにWixは一つボタンを押すだけなので簡単。Jimdoのほうは伝統的な検索よけ。慣れないとちょっとハードル高く感じるかもしれない。
・画像のギャラリー表示:できる。Jimdoは正方形サムネで並べられて可愛い。Wixは良い感じに配置するテンプレートがあってオシャレに仕上がるし、題名や解説を添えることが可能。
・PCとモバイル、両方に対応できる:編集画面から見え方をチェックしつつ編集できる。
・無料なので、サービスが続く限りサイトは存続する:有料のサーバは、クレカの期限が切れた等々の事故で支払いが滞ったら全部消えてしまう。
→それなりに良い感じのサイトが同人初心者でもつくれる。
【共通のデメリット】
・容量が500MBしかない。
・将来的に容量が一杯になってどこかのサイトに移る場合、全部手作業で移行しないといけないらしい
・サービスが続く限りサイトが消えない:管理人の身になにかあっても永遠にインターネットの海を漂い続けてしまう。
・広告がでる:このサイトはJimdo/Wixで作りました、とのアピールがはげしい。
→初心者のうちはいいが、長く続けることを考えると有料の方がいいかも。
比較してわかったこと
【Jimdoの長所】:全体の統一感の出しやすさ。モバイル版から編集可。ブログがある。全体的にブログっぽくて編集はしやすい。
・モバイル端末/タブレットからサイトの編集が可能:WIxはアプリがあるけどプレビューのみで編集は不可。わたしはイラストをiPadで描いて保存しているので、これはとてもありがたい。
・ブログ機能がある:今書いているこれ。萌え語りやメモを日付順で管理できるので、倉庫兼壁打ち所として便利そう。Wixには日々更新していくことを前提とした機能はない(=ポートフォリオっぽい)。
・日本語フォントが豊富:Jimdoは日本語フォントの種類がWixより豊富。ただし、Wixは日本語フォントをまとめて上の方に提示してくれるけど、Jimdoはあらゆる言語のフォントが混在している。目当てのフォントが決まってないと探しづらい。
・直でHTMLを編集できる:テキストボックスの下から簡単に細かい設定が出来る。ただし、これはWixでも慣れればいけるのかも。今のわたしには、編集画面からすぐにHTMLを開けるJimdoのほうが楽。参考:下にマーカーをひく
・サイトの構成要素を個別に追加できる:「見出し」「文章」「画像」「画像付き文章」「フォトギャラリー」など、シンプルだが一通り揃っていて、簡単に追加できる。ただし、デザイン的なカスタマイズの余地は少ない。
・編集中の操作性のよさ:たとえば、indexに飛ぶはずのボタンがあるとして、これをクリックしてもWixの編集画面ではボタンの編集がアクティブになるだけだが、JindoはそのままIndexに飛び、Indexの編集に移れる。また、ワンクリックでテキスト編集に移れてコンテンツ編集がしやすい。ただ、Wixは逆にワンクリックでデザインの編集に入れるので善し悪し。
【Jimdoの短所(同人サイトとして)】
「わいせつ」なものが置けない。デザインの自由度が低い。
・わいせつなものが置けない:最大の問題。
・テンプレートの縛りが強い:一度テンプレートを選んでから「やっぱりメニューバーを一番上にしたいな……」などと気づいても、タイトルやメニューなどの大きい要素は、テンプレートで決まっている位置から動かせない。別のテンプレートを探すことになる。しかし、テンプレートはサイト全体でしか適用出来ないので、変更すると変えたくなかった別の箇所がおかしくなってしまうことがしばしばある。Wixのほうがずっと自由に位置やデザインを変えられる。
・フッターの自由度が低い:概要、プライバシーポリシー、サイトマップ、Jimdoのリンクなどの項目が勝手にフッター(ページの下のほうのゾーン)に出てきて、課金しないと消せない(※ただし、背景色とフォントを一緒にすれば見た目の上では消せる)。Wixは多分完全に消せる。
・色をカラーコードで指定できない:RGB値でしか指定出来ない。そのへんのオシャレなカラーパレットサイトとかはだいたいカラーコードで表しているので変換の手間が増える。スポイトもない。
・理想的なエンターページがおけない:置けないことはないけど、メニューとかを消したシンプルなエンターページを作るのが難しい。
・デザインの編集にワンクッションある:ワンクリックで文章編集ができる、というのの弊害がここに。管理メニューを開く。
【Wixの長所】:おしゃれ。デザインがすてき。デザインの編集がしやすい。enterページを良い感じで作れる。
・トップにエンターページをつくれる:同人サイトらしくなる。JimdoでもHOMEと称して作っているけど、ナビゲーションバー(Homeとかのやつ)が出てしまう。
・Wixは全体におしゃれ:各要素にカスタマイズの余地があって楽しい。たとえばボタンだったら20種類以上のデザイン(下の写真みたいな感じでいっぱいある)から選んで、色やフォントも変えられる。
こういうのが一杯ある。Jindoでも多少カスタムできなくはないけど、変えられるのは、ボタンの色、ボタンの角を丸めるかどうか、文字のフォントと色はどうするか、くらい。
・カラーパレットが便利:デフォルトで良い感じのカラーパレットを15種類くらい提案してくれる。そこからひとつ好きなのを選んだら、それ以降の色を決めないといけない場面でこんな感じで活用可能(下図)。よそのサイトのカラーパレットとかのカラーコードを入力して、自分で設定することも出来る。
・ページ内の要素の位置を自由に動かせる:ピクセル単位で位置を操作できる。
・おしゃれなテンプレートがあるけど自由度が高い:要素ごと・ページごとに適用できる。
【Wixの短所(同人サイトとして)】:とにかく会社・オフィシャルサイト向けのオシャレさなのでテンプレートは同人向けではない。
・読み込みが遅い:立ち上げの時など。外からアクセスする分にはそこまでではない……?と信じたい。
・テンプレートが公人向け:下のはサイトに追加できるテンプレートたちなのだが、左側に表示されているジャンルは、「お客様問い合わせ」「プロモーション」「チーム紹介等々」、明らかに会社ないしポートフォリオ向け。新規ページ用のテンプレートも同様。
・一応ここで右側に表示されているのはベーシックなテキストボックス、の筈なんだけど、すでにかなりオシャレな状態で出てくる。シンプルなのが欲しい場合、直すのが少し手間。
・ワンクリックではテキスト編集に入れない:テキストボックスをクリックして選択する→「テキストを編集」というボタンをクリック→テキストを編集できるようになる、という流れなので、ちょっと不便。先述の通りJindoはワンクリックで編集に移れる。
・モバイル用のレイアウトをPC版と別で設定する必要がある:楽しいは楽しいけど、二種類整えるのはちょっと面倒。あと、iPadからだとレイアウトがずれることがしばしばある。
・モバイルアプリからは編集できない:プレビューのみ可能。
・自由度が高いので、日常的に更新してページを増やすとなると多分大変:タイトル位置とかの調整、揃えるとなると結構面倒だし、デザインを変えるのもそれはそれで大変。とはいえ、カラーパレットやフォントで統一感を出せるように色々工夫はされている。
【結論】
全体的に統一感のあるサイトを作って、強固なテンプレートやブログ機能、端末連携を活かして日々気軽に更新したい。→Jindo
自分にとって納得いくデザインのポートフォリオ・作品置き場を簡単に作りたい。R18を置きたい。→Wix